6割が外国人社員!グローバルチーム形成の成功要因に迫る | 株式会社ミニマル・テクノロジーズ

6割が外国人社員!グローバルチーム形成の成功要因に迫る | 株式会社ミニマル・テクノロジーズ

株式会社ミニマル・テクノロジーズ 2017.03.08
外国人インタビュー

企業のグローバル化促進が進む中、社員の6割が外国人という企業があります。最短5分で、ウェブサイトを多言語化できるサービス「WOVN.io」を展開する株式会社ミニマル・テクノロジーズです。どうやってこのような外国人の採用に成功したのか、社内ではどんな工夫がなされているのか実態に迫ります。

外国人採用側

1.創業段階からグローバル組織になるための体制整備

【はじめに、簡単な会社紹介をお願いします】

現在フルタイムメンバーが14名、インターンが5名の19名の組織です。4月以降また5人ほど増える予定です。
在籍している社員の国籍は6割が外国籍で、フランス、アメリカ、カナダ、日本、中国、台湾、韓国、の計7ヶ国の社員がいますが、新しいメンバーの加入で国籍も更に多様になります。職種別の割合で7割がエンジニア、3割がビジネスサイドです。

【ここまで外国人比率が高い会社も珍しいと思うのですが、どんな背景で今に至るのでしょうか】

弊社は創業当初から世界を意識したサービス作りをしていました。また共同創業者のJeffがアメリカ人ということもあって、その後の採用で外国人社員に安心してもらいやすかったこともあると思います。ただ、外国人を意識的に雇おうとしていたというよりも、最善の成果を出すために「結果的に外国人が増えた」というイメージに近いです。あとはもちろん、多言語化というプロダクトの性質もあります。

【共同創業者のJeffさんとはとのような出会いだったのですか?】

Jeff : もともと日本で英会話教師をしていました。その後日本と、アメリカ・シカゴでフリーランスのエンジニアとして働き、知り合い経由で代表の林と知り合い、一緒にやろうという話になりました。エンジニアとして働くだけでなく、経営に携われるのも魅力的だと思いました。

2.外国人の採用方法

【どのようにして外国人社員を増やしたのか、具体的な取り組みを教えてください】

弊社はエンジニアの採用を多く行っています。採用方法としてはエンジニアの利用が多い専用サービスで求人を出すか、Wantedlyで募集しています。前者の場合はグローバルで使われているサービスで求人を出しているので、様々な国から応募がきます。応募者の方は日本にそもそも興味がある一方、日本の労働環境に不安を感じている人が多いため、弊社の様々な国籍のメンバーがいる組織を知って安心し、魅力を感じてもらえていると思います。実際、社内の共通言語と呼ばれるものも特になく、日本語か英語のどちらかができればオッケーです。日本語ができない人も働いています。Wantedlyの場合は時々外国籍の方から応募が入りますが、基本的には日本人が多いですね。

【海外在住の人からの応募が来た場合、選考フローはどうされてますか?】

日本に来る前に、オンラインでエンジニア用のテストを受けてもらって、スキル面のフィルターをかけています。通過した方は次にskype面接に進んでいただきます。そのため、採用が決定して日本に来てから初めて会う人もいますよ。
海外在住の方でもきちんと採用できるスキームを確立できたのは、採用の幅を広げる上で大きかったですね。もちろん、その際に必要なVISA取得もサポートしてます。

3.入社後の不安を解消するための環境構築(採用後)

【特別に取り組んでいる制度はありますか?】

外国人の社員だからというわけではないですが、休みはかなり自由に設定しています。国によって大切にしたい祝日も変わってくるので。例えば日本だとクリスマスよりも大晦日の方を大切にする傾向にありますが、欧米の場合はクリスマスを家族と過ごすことが多いですよね。そのため、一律で休みを決めるというよりも、各社員に委ねています。

勤務時間も同じです。個人個人で出社時間を決めてもらっていて、唯一エンジニアの場合、15時に定例ミーティングがあるので、その時間に会社にいることだけが条件です。あとは、制度ではないですが、質問がある時に気軽に聞いてもらえるような距離感に誰かがいることが重要だと思います。特に最初の1,2週間は仕事面だけでなく、生活面でも慣れてない部分があると思うので、ケアできるようにしています。区役所の細かい手続きなどは大変ですから。

4.外国人採用をしているからこそ良かったこと

【実際に外国人採用を行っていて良かったと思うことはありますか?】

まずは、やっぱり採用のリーチ数が上げられるのが大きいです。日本人のみで考えると1億人ちょっとですが、世界全体と考えると63億人が対象になる。その分、欲しい人材へのアプローチへが可能になります。

もう一つは、世界を狙っているサービスだからこそ、個々人が専門性をもった多様なチームであることで、サービスの質が高まるという利点があります。海外拠点を作るのも容易になりますしね。

 

外国人側

1.就職活動前 日本語レベルの問題で企業探しに苦労

【日本で就職を決めた背景を教えてください】

もともとフランスの大学でエンジニアリングの勉強をしていました。その後ドイツに半年間留学し、ベトナムで自然言語処理のインターンとして働きました。その頃の経験もあって、言語に関するサービスにはもともと関心がありました。
フランスに戻ってからは、海外で働きたいと思い色々と募集を探し、最終的には在日フランス大使館で働き始めました。その後、日本で転職活動を行う中で、友人の紹介で今の会社に入社したのが経緯です。

【日本で職を探す上でどのようなことを行いましたか?】

リクルーティング系のサービスに登録していました。具体的にはenworldや Whale and Case, Justa, スタートアップ用のActive connectorなど、様々なサービスを使いました。ただ、ほとんどの企業がN2(日本語検定2級)以上の日本語力を求めていて、僕はそこまで日本語ができないため、そもそも応募すらできませんでした。一部、外資系企業であれば、日本語の検定がなくても応募できた程度です。

どの企業でも基本的な流れとしては、最初にWebテストがあって、受かれば面接でした。
外国人向けの説明会にも参加したことがありますが、それも結局のところ日本語が流暢な人向けで、僕にはマッチしませんでした。
最終的にはサービス経由ではなく、知り合い経由で今の会社と繋がりました。

【ミニマル・テクノロジーズでの選考フローはどんな内容でしたか?】

私の場合、4人目のジョインだったこともあって、かなりカジュアルなものでした。面接などはなく、気軽に話しながら、合うか合わないかお互い判断しあっていたイメージです。
入社を決定するまで3、4回ほど会いましたね。9月に初めて会って、11月には決定しました。
今は事前にテストを行うみたいですが、スタートアップの初期だと、あまりそういう選考を行う会社は多くないと思います。

【この会社で働きたいと思った決め手はなんでしたか?】

やっぱり創業メンバー2人のプロダクトに対する情熱に惹かれました。実際に自分で使ってみて凄く良かったことも大きいです。前にベトナムで働いていたことがあるのですが、その際も言語翻訳システムに関する仕事を行っていたので、言語にまつわるサービスはもともと興味がありました。あとは、スタートアップとして働くことにももともと興味があったも理由の一つです。まとめると、人、サービス、そしてスタートアップを大きくさせていきたいという思いですね。

【入社前に不安に感じたことはありますか?】

細かい部分ではいくつかありました。例えば、ちゃんとVISAが取れるのか、とか。結果的に、外国人のVISA取得を支援する弁護士に依頼してすぐにできましたが。
言語に関しては、Jeffと英語で話せていたので、特に問題はありませんでした。その他には、早く働き始めたいという気持ちでいっぱいで、興奮していたので特にはありません。
一般的な日本企業の場合は、あくまでイメージではありますが、無意味な残業だったり、アイデアがあってもそれを上長に上げるのが難しかったり、むりやり参加させられる飲み会文化があると思うのですが、そういう慣習がなかったのも大きいです。

2.入社してからのイメージ

【実際に働き始めて、今はどのような仕事を行っていますか?】

エンジニアとして仕事をしています。基本的には他のエンジニアと機能を分けてひたすらコードを書いています。Scrumを社内に導入したこともありました。
会社自体もどんどん大きくなっていって、資金調達もしたので、これからがもっと楽しみです。

【入社してみて大変だと感じることはありますか?】

初めての会議は日本語で、その時は大変でした。ただJeffが英語で通訳をしてくれたのでなんとかなってましたが。
今は福利厚生で日本語学習ができるので心配は減っています。
あとは、バカンスがとりやすいですね。フランスよりは少ないですが、取っちゃダメと言われることもないので、大きなストレスはありません。僕は年に1、2回、フランスに10日ほど戻ります。

基本的に1日9時間くらい働いていて、日本の一般的な企業よりも少ないけど、フランスの企業よりは多いですね。出勤時間が決まっていないので自分の仕事をしているか否かが本当に重要視されます。

【そのような自由な制度・文化はグローバル組織になる上で必要だと思いますか?】

自由を提供するためには、個人の責任も必要なので、人に任せられる組織にする必要はありそうですね。
フランスはまさにそうで、1週間35時間しか働かない分、その時間はすごく集中します。全く同じ制度や文化を導入する必要はないですが、そのエッセンスは重要だと思います。
他の日本で働いている友達からはここまで自由な社風はありえないと言われていますね。

3.今後の自身の展開

【今後、どのような取り組みを行っていきたいか教えてください】

WOVN.ioの欧米支社を立ち上げたいと思ってます。そもそも組織として海外展開は当たり前に考えていて、僕も興味があります。
個人的にも日本に住み続ける予定ではないので、挑戦してみたいと思っています。

編集後記

外国人の採用を狙っていたわけではなく、最善の結果を作る上で「結果的に」外国人の採用に繋がったミニマル・テクノロジーズ。ある意味、最も本質的な展開の仕方だと思いました。共同創業者がアメリカ出身のため、当初から言語の壁や、他国に対しての文化の理解が得やすい環境ができていたこともありますが、言語や文化の壁を除いた考え方や、それに基づく社内環境の整備は他の企業の参考になる事例です。

ダイバーシティ企業募集

ボーダレス採用NAVIでは、職場に外国人がいるダイバーシティー企業へインタビューを行っています。ぜひ、先進的な御社の取り組みを取材させていただき、日本中に情報発信させてください。
http://borderless-recruiting.com/want-diversity/

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