創業から10年以上オンリー日本人社員からの脱却 |   株式会社フルスピード

創業から10年以上オンリー日本人社員からの脱却 |  株式会社フルスピード

株式会社フルスピード 2017.03.09
外国人インタビュー

創業してから10年以上、日本人社員比率が10割という状態から外国人採用を開始した株式会社フルスピード。日本人のみのチームがどうやって外国人を採用し、定着に成功したのでしょうか。お話を伺いました。

企業規模:約250名
業種:インターネット広告代理店業
沿革:2001年設立。2007年東証マザーズ上場。

外国人採用側

1. 外国人採用を始めた理由

【はじめに、簡単な会社紹介をお願いします。】

株式会社フルスピードは2001年に設立され、2007年にマザーズ上場したインターネット広告代理店です。現在、従業員数が約250名、平均年齢が約30歳。
2012年頃から外国人の採用を初め、今は6名が在籍しています。
中国人の方が5名、インド人の方が1名です。

【外国人採用を始めた背景を教えてください】

理由は3点あります。
一点目は、中国の上海に子会社を設立する為のニーズです。現地精通し、現地語を話せる方を採用したかったので、外国人採用を開始しました。2012年のことです。
二点目は、優秀なエンジニアの採用ニーズです。子会社設立とほぼ同時期に、独自のサービスを開発していくことが決まり、外国人の方含め、エンジニアの募集を始めました。外国人の方だからというよりも、優秀であれば国籍問わず採用したいというイメージが近いです。
三点目は、事業領域の変化です。今まで国内向けの広告代理事業が多かったのですが、アジア圏の方の来日が増えたことをきっかけに、訪日観光客向けのマーケティングを強化することを決めました。具体的には、中国籍の方の採用をはじめました。

2.外国人の採用方法と入社後の働き方

【外国人採用の際に、求めるスキルはありますか?】

先ほど挙げた背景で採用を行なっているので、現地語や現地の事情を熟知していることは前提として、それ以外は日本人社員を採用するときとあまり変わりません。

言語に関しては、弊社の従業員がそこまで外国語に長けているわけではないため、日本語でコミュニケーションを取れることを条件にしています。そのため、あくまで歓迎条件ではありますが、日本ですでに勤務経験がある方が望ましいです。その他、資格等のスキル面は、正直会ってからでないとわからないので特には設けてないです。

【外国人採用はどのような手段で行なったのでしょうか?】

方法自体はあまり日本人の採用手法と変えていません。基本的にエージェント経由か、社員の紹介がメインです。ただ、その中でも比較的外国人を多く抱えているエージェントさんにお願いするなど、細かな工夫はしています。

あまり方法を変えていないのは、日本語ができる方を採用したいと考えているからです。外国人専用の採用コースや採用フローを設けているわけでもありません。面接も全て日本語で行っています。
唯一注意していることがあるとすれば、お祈りの時間など、文化習慣が就業に影響するかしないかを確認する程度ですね。

【入社後に特別な制度や働き方は設けていますか?】

制度に関しても同様で、日本人社員と同じものを導入しています。気をつけていることとしては、部署内にその国の人が一人だと不安が大きい可能性も考慮して、同じ国籍の方と一緒のチームになるようにするなど、制度としてではなく意識レベルで注意しています。
報酬設計も同様で、通常通り結果に対して評価をしています。
VISAの更新などのサポートのみ、別途行っています。

3.外国人採用をしてみて

単純に事業の観点から見て、外国人社員がいなければ成り立たなかったので、成功したと言えます。上海の子会社設立も、訪日観光客向けのマーケティングサービスも採用をしていなければ実施できず、国内マーケティングの域から脱却していなかったと思います。
やはり、予め日本語ができる前提のフィルタリングをしていたのが上手く言ったといえると思います。そのおかげで、実際に入社していただいてからもコミュニケーションコストが発生せずにお互い仕事ができているので。

 

外国人側

出身:中国

1.就職の背景

【まず簡単に経歴を教えてください】

もともと中国の大学で日本語を専攻していて、卒業してから中日間のビジネスに携わりたいと考えていました。中国にいたときからある日本企業と関わりがあったきっかけで、その会社に就職し、日本で働くようになりました。

その後、日本で友人がインバウンド事業を営む企業を設立し、そこに私もジョインしました。ある程度事業も落ち着いてきたタイミングで、分野を広げるため、せっかく日本にいるからこそ日本企業にジョインしたいと考えて、フルスピードに入社しました。

2.始めての転職活動

【日本での就職活動はどのように行いましたか?】

基本的にエージェント経由で企業を紹介してもらっていました。
4社ほどエージェントに登録して、中には留学生向けのエージェントもありました。ただ、そのエージェントは登録している日本企業の数が少なく、最終的には日本人も使っているエージェント経由で、フルスピードを紹介してもらいました。

外国人だと一般の日本人と比べても、純粋な日本企業の窓口が少ないように思えます。そのため、外資専用のエージェントを起用するのも、日本で働きたい人にはありだと思います。

【中国での就職活動と何か違いはありますか?】

あくまで感覚なのですが、日本企業の方が「結果」以上に「誠意」を見ている気がしました。特に外国人の場合、いつかは自国に帰るために会社をやめてしまうのではないかという危惧もあるからかもしれません。その影響からか、仕方のないことであるのですが、外国人にのみ「◯◯年以上働くこと」という条件がある会社もありました。

【今後、外国人社員が増える中で、あった方が良いと思う制度や取り組みはありますか?】

今はとても満足しているので特にはありません。
ただ仕事面ではなく、生活面でのサポートはあったほうが良いかもしれません。住居を借りる際に、本人が個人で借りられない時に会社が保証してくれるなど、外国人だからこそ感じる課題へのニーズがあると思います。あとは、やはり家族が自国に住んでいるので、もし病気になった時などでも長期間休みが取れるなどの制度があったら良いかもしれません。

3.実際に入ってみてからの感想

【入社してからの感想はいかがでしょう?】

正直に、フルスピードは他の日本企業と比べて雰囲気が違うと思います。私自身自己主張がきちんとできストレスがありません。個人的に、他の企業では自分の意見をあまりはっきり言えない印象があるので、会社の雰囲気には本当に満足です。

編集後記

「外国人採用のターゲット像」を明確に設定していることが」採用成功に繋がっている印象を受けました。外国語ができる社員があまり揃ってないからこそ、日本語ができ、日本の企業での勤務経験がある方を歓迎するなど、自社の状況を踏まえた採用設計がされていました。
ただ、それ以上に、日本でこれから勤務する外国人の不安を解消してあげられているのがポイントだと感じます。個々人の自己主張がきちんと言えるフラットな環境や、一人だと不安を感じる可能性があるからこそ、同じ国籍の人をチーム内に加えるなど、一方的に条件を押し付けるだけでない受け入れ体制が肝のように思えます。

ダイバーシティ企業募集

ボーダレス採用NAVIでは、職場に外国人がいるダイバーシティー企業へインタビューを行っています。ぜひ、先進的な御社の取り組みを取材させていただき、日本中に情報発信させてください。
http://borderless-recruiting.com/want-diversity/

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