外国人社員に特別な制度は不要。信頼で作り上げるグローバルな社内風土 | 株式会社ENJOY JAPAN

外国人社員に特別な制度は不要。信頼で作り上げるグローバルな社内風土 | 株式会社ENJOY JAPAN

株式会社ENJOY JAPAN 2017.05.01
外国人インタビュー

中国人観光客の集客を中心としたインバウンドを支える株式会社ENJOY JAPAN。日本企業と中国の広告媒体をつなぐ事業に、外国人がどのように関わっているのか、お話を伺いました。

外国人採用側

初めに、簡単な会社紹介をお願いします

株式会社ENJOY JAPANは2010年2月に設立しました。大きく分けて、訪日中国人に向けたインバウンド広告事業と、中国現地と日本を結ぶ商社事業の二つがあります。日本オフィスでは現在中国人スタッフが2名います。

弊社は日本だけではなく上海にも支社があり、上海で見つけ、選定した現地の広告媒体を日本で販売できることが強みです。上海支社では7~8人のスタッフが活動しています。また、代表の現地での人脈を活かし、中国や日本の大手企業とつながりを持ってビジネスができることも特徴の一つです。

どうやって外国人を採用しているのですか?

弊社は中国を対象にビジネスをしているので、採用も中国人が対象になります。主な採用手法は、代表の知り合いなどを採用するいわゆる「リファラル採用」と、一般に募集をかけて採用を行う通常の採用手法の二つの手法を取っています。

どういう基準で外国人を選考しているのですか?

弊社の場合は、たまたま前任者が辞めるタイミングでぴったりな条件を持つ人を、代表の紹介経由で採用できました。なので、堅苦しい選考基準みたいなものは特に設けてないです。代表の信頼度がそのまま採用者への信頼になりますし、これはリファラル採用ならではかなと思いました。

入社後の定着のために行っている取り組みはありますか?

弊社の場合、上海に支店があり、そこの中国人メンバーとのやりとり等をとおして外国人と働く環境に慣れているため、それほど大きな取り組みや制度は必要ないんですよね。すでに外国人社員を受け入れるベースができているというか、いるのが当たり前みたいな。

ただ、社内というか私と呉さんで行っている取り組みとして、週に1回程度行っている”相互レッスン”があります。これは、呉さんは私に中国語を教え、私は呉さんに日本語を教えるという割とシンプルな取り組みなんですが、やり方を少し工夫しています。

中国語の一般会話を覚えることも重要なんですが、せっかくなので仕事に生かしたいなと。そこで、仕事をしている中で分からない単語をメモし、相互レッスン時に意味と背景を聞くようにしています。学んだことがそのまま事業に活きますし、とても良いです。

逆に呉さんへは、通常の日本語のやりとりとは別に、日本語で書かれたネットニュースの記事を音読してもらい、わからない単語を学んでもらうことを行っています。これが、本業の広告代理業に活きてるんですよね。

これからも継続して続けていきたいです。

外国人採用をして感じるメリットやデメリット、社内の変化などありましたか?

設立時から社内には外国人がいるのが当たり前な企業風土のため、変化などは特に感じていません。ただ、中国人が社内で事業に関わっていると情報の入手速度が速かったり、現地の感覚で意見を聞けるので、絶対的に事業のスピードは上がっていきます。その点は最大のメリットだと感じています。特にデメリットは感じたことはないですね。

採用後、どのような仕事を任せていますか?

採用後は主に中国向けのSNS運用や広告媒体の仕入れを中心に、少しだけ貿易業務の手伝いをしてもらっています。

本人はとても優秀で学ぶ意欲もとても強いので、今後も期待しています。

外国人材側

初めに、呉さんがENJOY JAPANさんと出会うまでの経緯を教えてください

もともと日本の大学で学んでおり、大学卒業後ももっと日本にいたかったので就職先を探していました。特にビジネス日本語と日本の商習慣を学びたかったので、大学卒業後に日本で中国との貿易を行う会社に就職しました。しかし、その会社での業務は中国現地とのやりとりが中心で、ほぼ日本語を使わなかったため、中国に帰る事も検討していました。

そんな時、ENJOY JAPANを知人から紹介され、転職を決めました。今の会社の環境にはとても満足しています。みんな明るいですし、とっても優しいです。あえて言うなら女子職員は少ないところはちょっと気になりますね(笑)。

呉さんが現在担当されている業務を教えてください

現在、ENJOY JAPANでは中国向けのSNS運用、クライアント様の広告文の翻訳並びにレポート作成、中国現地からの広告媒体の仕入れなど、広告代理業の中枢に関わる仕事を担当しています。実際に仕事をして、いろいろ勉強できましたし、いいことばかりでした。

以前の就職先では学ぶことのできなかった日本語でのビジネス上のやりとりを実践で学べてますし、何よりみんな一生懸命、優しく教えてくれることが一番良かったです。あと、実は私は化粧品が大好きなんですが、化粧品の広告出稿の仕事が一番魅力的です。働きながら、化粧品の知識が学べるので、嬉しいです。

実際に日本で働いてみて、大変だったことはありますか?

実は、大学時代から日本に滞在しており、日本で働いて苦労した点って、それほど思いつかないんですよね。よく言われる満員電車に関しても、学生時代に慣れました。最初は仕事に慣れず、夜遅くになってしまうことに大変さを感じてましたが、今はそれが逆に嬉しいっていうか、任せてもらえてるんだなという信頼感を感じるのと、やりがいを感じています。

これから外国人を採用する企業へのアドバイスはありますか?

制度的に問題だなと感じるのが日本と中国の正月の時期が違うことですね。中国ではだいたい1月後半から2月上旬が正月休みなんですが、日本の正月と時期がずれますよね。この点の制度設計は、中華圏の方を採用する企業は工夫してあげるといいかもしれませんね

最後に、呉さんにとってENJOY JAPANとはどういう存在ですか?

私にとってENJOY JAPANは、「感謝の対象」ですかね。入社以来、みんなに優しくしてもらいましたし、本当に一生懸命教えてくれて、ただただ感謝しかないです。本当にありがとうございます。これから、もっと多くの中国の広告媒体を開拓し、会社の役に立ちたいと思っています。

編集後記

呉さんが自身の仕事に強いオーナーシップを持ち、周りに感謝しながら働からている姿が印象的でした。

もともとENJOY JAPANさんは外国人を受け入れる企業風土があったとはいえ、ここまで信頼関係を築くことができれば、外国人の定着で悩むこともないのではないでしょうか。外国人用の制度を設け「特別視」するのではなく、平等に接することで生まれた信頼関係を見ました。外国人の定着で悩んでいる企業の参考となる事例です。

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